三嶋大社について

御祭神

大山祇命[おおやまつみのみこと]、
積羽八重事代主神[つみはやえことしろぬしのかみ]、
御二柱の神を総じて三嶋大明神[みしまだいみょうじん]と称しています。
大山祇命は山森農産の守護神、また事代主神は俗に恵比須様とも称され、
福徳の神として商・工・漁業者の厚い崇敬をうけます。

御由緒

創建の時期は不明ですが、三嶋大社の信仰は、
古来より伊豆半島・諸島の噴火造島に伴う信仰、また伊豆半島と諸島との海上交通に関わる信仰を背景に成立しました。
奈良・平安時代の古書にも記録が残ります。

三嶋神は東海随一の神格と考えられ、朝廷の尊崇を受けてきました。平安時代中期「延喜の制」では、「名神大社」に列せられました。

平安時代の末、伊豆に流された源頼朝は深く崇敬し、源氏再興を祈願しました。神助を得てこれが成功するや、社領神宝を寄せ益々崇敬することとなりました。
頼朝の妻、北条政子奉納と伝えられる国宝「梅蒔絵手箱 及び 内容品 一具」は、
当時の最高技術を結集させたものとしても有名です。
頼朝旗挙げ成功以来、武門武将の崇敬の社としても広く知られます。

江戸時代、東海道に面し、伊豆地方の玄関口として下田街道の起点に位置し、
三嶋大明神の称は広く天下に広まっていきました。

その後、明治4年の近代の社格制度では、官幣大社に列せられています。
又、平成12年には、本殿・幣殿・拝殿が国の重要文化財に指定され、
当社の文化的価値の高さも再認識されています。